くにまつ
広島のB級グルメとしては今熱いのは間違いなく汁なし担々麺であろう。
独特の山椒をこれでもかと味わわせるスタイルには賛否両論あれど、まずはぜひ一度味わって欲しいものである。
そんな訳で今回訪れたのは汁なし担々麺の専門店「くにまつ」。汁なし界隈では確かな存在感を放つお店なのだ。
平和大通りにほど近い電停沿いのビルに立て看板が立っているのだが、お店はビルの奥に入って行かないと見えない奥まった位置にある。広島ラーメン界で知らぬ者はいないと言われるラーメン陽気の隣といえば良いだろうか。
お店に入ると食券を買うシステム。基本的に汁なし担々麺のお店は食券制だ。
お店の基本の味「くにまつ 元味」とご飯50円を選択して店員さんに渡す。このお店の良いところはご飯を自分の好きなだけよそって良い所だ。中には日本昔話のように盛る人もいるがメタボ一直線なので控えめによそう。
しばらくすると汁なし担々麺の登場だ。
見た目から感じる辛味にワクワクしつつ、良く混ぜて具と麺とタレが絡んだ所で一口。
見た目に反してむせ返るほどの辛さはない。そう、くにまつは汁なし界隈でも辛さ極振りではなく、バランス型なのが特徴であろう。
やや食べ進んだ所でお楽しみの花椒(ホアジャオ)をかける。汁なし担々麺の醍醐味の9割は花椒にあると言っても過言ではなく、お店独特の配合で香り高くピリリと痺れる絶妙なスパイスなのだ。
花椒を振りかけつつ食べ進める。汗も額にかくが知ったことか。もはや手は止まらず、グイグイと食べ進める。
〆にご飯をぶち込み、卓上のタレと辣油、お酢と花椒で食べるのがまた美味い。
手っ取り早く気分転換をしたい時にはぴったりなお店だ。ひとしきり汗をかいて爽快な気分でお店を後にした。
ご馳走様でした!
電光石火
広島っぽい食べ物、といえば何だろうか?
この質問に対して恐らくは圧倒的な確率で返ってくる答えはこれだろう。
お好み焼き。
そう、広島は何故だか知らぬがお好み焼き王国であり、広島風お好み焼き(広島焼き、というと高確率で広島民の機嫌を損ねる)はソウルフードと言うべき存在感を放っている。
前置きが長くなったが、今回訪れたのはお好み焼き店。その名も電光石火!なかなかイカしたネーミングである。
広島のお好み焼き界では歴史は短い方である(と聞いた気がする)が、食べてみるべし、という知人の強い言葉で訪問した。
平和大通りにほど近い、宝町辺り?だったか、フジグランの中にあるとの情報だ。
車を止め、エスカレーターで2階に向かうとすぐにお店とご対面。お店は綺麗で小洒落た雰囲気を漂わせている。
焼酎のボトルキープが大量に置かれているのを横目に、席に案内されメニューを拝見する。
メニュー名を見ても変わったものが多い。「キングオブルーキー」やら「人にやさしく」やら、キャッチーな名前を付ける社訓なのだろうか…。
しばし悩み、頼んだのは「たっぷりチーズ」。チーズをトッピングして美味くない訳がないという自論を振りかざしお好み焼きが運ばれてくるのを待つ。
数分後、やってきたお好み焼きは形状もキャッチーであった。
まん丸。そう、まさしくまん丸なのだ。
これ程ドーム状のお好み焼きは広島県内でもなかなかお目にかかれないのではないか。
恐る恐るヘラを差し込んでいくと、ふんわり蒸されたキャベツがこれでもかと入っていた。
一口。…美味い。キャベツの甘さがしっかり引き出されており、優しい味という表現がぴったりだ。チーズもしっかりと入っていながらクドくない。
完全な好みの話になるが、お好み焼きを焼く時にキャベツの美味しさを引き出すお店は良店であると思っている。ヘラで親の仇のようにキャベツを鉄板に押し付け、カッスカスのキャベツにするお店は論外だろう。
手間と時間をかける事で生まれる美味しさを電光石火のお好み焼きからは感じる事が出来た。
夢中で食べたため断面の写真を撮り忘れたが、それだけ美味しかったのだ。
それなりに量はあるものの、キャベツがしっかり入っている事もありペロリと食べられた。どちらかといえばあっさり系に分類されても良いだろう。
優等生ぞろいのお好み焼き店の中でも存在感のあるお店。確かにこれは食べてみるべし、であった。
ご馳走様でした!
焼き肉ハウスモンモン
ガッツリ系を標榜している当ブログ。では、ガッツリ系といえばずばり何だろうか?
…肉だ。これは間違いなく、肉だろう。ガッツリといえば肉、肉といえばガッツリ。ガッツリの王道ド真ん中を突っ走る肉を食べずしてガッツリは語れない。
ガッツリがゲシュタルト崩壊してきた所で、今回訪れたのは広島市南区上東雲町の焼き肉ハウスモンモン。どう見てもベッドタウンの碁盤の目状道路を突き進んでいくと、見えてきた。…が、駐車場に空きがない。
どうやら駐車場が3台しかなく、路駐をする訳にもいかないので先客が出るのを大人しく待つ。
数分待つと無事駐車出来たのでお店に入る。ご夫婦だろうか、2人で切り盛りしているようだ。
メニューとにらめっこし、焼き肉ハウスに来て焼肉以外も…と思い、素直に牛焼肉定食を頼む。む、奥さまの愛想がはっきり言って悪い。だが、大事なのは肉の味。気にせず座して待つこととする。
しばらく待つと、出て来た。これは…まさしく…ガッツリじゃないか!
お肉がゴロンゴロンと無造作に転がっている。それだけでなく、野菜の量もかなりのものである。思ったよりも健康的な定食を、いざ実食!
お肉は見た目に反して柔らかく、ナイフなぞなくとも歯で噛み切れるほど柔らかい。ここらへんは好みの問題だが、「良い感じのお肉食べてる」感は存分に楽しめる。
塩胡椒の塩梅も素晴らしく、お肉を白米にバウンドさせる魔力に満ちている。
くそう、たまらん。ややクドくなってきた所に野菜とタクアンを挟み、爽やかさを取り戻す事も出来る。来店前は肉の力に頼った横綱相撲をするお店かと思っていたが、なかなかどうして技巧派であった。
お代は1,080円。肉食べたい欲を発散させるには十分すぎるポテンシャルを感じたお店であった。
ご馳走様でした!
中華料理 金龍閣(しんりゅうかく)
毎日ご飯を食べるなか、たまにはガッツリしたものを食べたい…
そんな思いを持つ時には欲望を解放させるに限る!
という訳でやって来たのは金龍閣(※正式には金が3つ)。これでしんりゅうかく、と読むらしい。うん、読めん。
千田町近辺で電停沿いのためアクセスは抜群。
2階にあがり、焼肉屋をスルーしてお店へ。靴を脱いで上がっていくと、個室に通してくれた。掘りごたつとは気が利くやないか。
セットメニューを見るとなんと麻婆豆腐組合なる怒涛のセット。
ああ、これは麻婆豆腐好きとしてはたまらない…。
迷った挙句、油淋鶏と麻婆の組合(セットか?)を頼む。
待つこと数分、意外と早い!熱した鍋の中でグツグツと煮えたぎっている麻婆豆腐とのご対面である。
麻婆もさることながら油淋鶏が多い。とにかく多い。ガッツリ系を求めるものにとってはこれ以上ない程の捧げものじゃないか。
少し寄ってみよう。
肝心の味は、麻婆豆腐はどちらかというとややサラサラしたとろみで辣油の勢力がやや優勢。ガツンとしたインパクトは無いが何せ煮えたぎっているから常時アッツアツなのは良い!
油淋鶏は王道のやや甘酸っぱいソースに揚げたての鳥が絡む。こんな暴力的なまでのダブルエース起用にまあご飯が進む進む。
ご飯…ご飯が足りない…!と思わせるも、何せ量がすごいので後半戦がおかずだけでもかなり満腹感が襲ってくる。
これで麻婆豆腐組合は一律千円(税別)なのだ。強烈なガッツリ感を求める時に心強いお店がまたひとつ見つかった。
日々食べたものを書くので全然ガッツリじゃない日もあるがそこはご愛嬌。
ご馳走様でした!
はじめに
広島在住。日々の食べ歩いたご飯を基本に色々書く予定。
中華系のようなガッツリ系に目がないのだ。