十方山登山レポ その1(~山頂まで)
実は登山が地味に趣味なのだが、暖かくなってちょくちょく登っており、折角なので
登山レポを載せたいと思う。グルメを求める方には申し訳ないが、最後の方に多少なりとてグルメをしているのでご容赦頂きたい。
今回は写真が多くなるので2分割させて頂き、その1で山頂まで、その2で下山後のグルメとする。
朝8時。少し早起きしてのんびり下道を走り、登山口へとたどり着いた。今回登る山はその名も十方山。広島県でも第三位の高さを誇り、山頂付近の景色の良さが売りの山だ!(グーグル先生の受け売り)
さて、ここからスタートだ。まずは柔軟運動をして身体を動かしていく。
しれっと書いてあるクマ注意。まあ春前だし大丈夫だろう(登ったのは4月中旬)
意気揚々と登山をスタートしたものの、いきなりなかなかの登りがお出迎える。
しかしテンション上げ気味の身には効かぬ効かぬ!
一定のペースを守って小さい歩幅で少しずつ登っていく。
朝特有の心地よい空気が肺を満たす。しばらく登っていくとそれ程坂も厳しくなくなってきたので一息つきつつ進む進む。
途中、沢をまたぐように道が続いていた。山の奥へと深く切り込んでいく。
朝日に照らされた落ち葉たち。何気ない景色を楽しむのも登山の醍醐味だろう。
30分以上登っていただろうか、徐々に植生が変わってきてブナ林になってきた。
江戸時代の街道が如き登山道を進んでいく。こういう道大好き。
1時間ほど歩いた頃に、5合目と書かれた標識を見つけた。
少し座って休憩する。行動食として持ってきていたミックスナッツをポリポリ齧る。
トレイルミックスを食べているだけでさすらっている感が出るので楽しいものだ。
さて、休憩も取ったし進もう。
ここらへんから残雪が目立ち始める。4月始めに降ったものが残っていたのだろうか、物珍しさを楽しみながら先へ。
小鳥のさえずりが聞こえ、涼しげな風がそよぐ。山にいるとリラックス効果は抜群だ。
途中、ヤドリギが大量に生えているのを発見。真っ黄色な枝がそこかしこで生えまくっていた。しれっと他人の木から生えるとは面白い生態よな。
かなり登ってきたのだろうか、次第に視界が開けてきた。山頂が近そうだ。
ぐんぐん進んでいくぞい。
途中、登山道のど真ん中にイノシシのヌタ場(泥浴びをする場所)があった。
…え、イノシシ出んの?クマよりもリアル感のある動物にビビる。蹄の大きさを見るになかなかの個体なので早足で立ち去る。
ヌタ場を超え、さらに歩き進んでいくとついに山頂近く、開けた場所へと出た。
結構な残雪に驚きつつも歩きずらい程ではないので前へ。
いよいよ山頂は近い。涼しい風が笹原を吹き抜けていく。
既に抜群の景色である。よく晴れた日ならば遠く瀬戸内海を超えて愛媛まで見通せると聞いていたが、やや霞み気味である。…残念だ。
お次は鹿だろうか、肉球付きの足跡が雪に残っていた。ちなみにこの足跡、山頂近くまでずっと山を下るようについていた。山頂に鹿が現れる可能性すらあるのか…!
もうすぐそこ。しかし焦りはなく、悠々と歩を進めていく。山特有の、やったぜという達成感が溢れてきかけるが、まだ山頂ではないと戒める。
あれは・・・・・・・・・・!
ついにとうちゃーーーーく!無事何事もなく十方山に登頂出来た。
文句なしの絶景が眼下に広がる。とりあえず持ってきた椅子に座ってのんびりと景色を楽しむとしよう。
ひとまず山頂へ辿りついたので、つづきはその2で。
レストランくろんぼ
時たま立ち寄る東広島市の中でも、西条駅から程近く、お昼にぴったりのお店がある。
それが今回紹介する「レストランくろんぼ」だ。
風情溢れる酒蔵通りという字面そのまま、酒蔵が立ち並ぶ通りのそばにお店はある。
外からはあまりお店の中の様子が分からず、入るのに躊躇してしまうかもしれないが、知る人ぞ知る人気店であり、立て看板もこっそり立てられているので意を決してずんずん入っていこう。
中に入ると人数を聞かれ、複数であれば大抵はテーブル席に通される。夜は焼肉屋ということで、円形のグリルが設置されたテーブルがいくつもある。
今回はソロだったのでカウンターへ。
このお店はお昼のコスパの高さが売りなのだが、今回は基本のBランチセットにする。お腹がややこなれていたため、全力投球を控える形となってしまった。
ガッツラーとしては恥ずかしい限りである。
お隣のお客さんはビーフカツカレーを頼んでいたが、ビーフカツも大変美味しいお店なので次に訪れた際はそれにしようと思いながら待つ。
いくらか待ってから、念願のランチが目の前に召喚された。
写真ではいまいち伝わりにくいが、チキンカツがとにかく大きい。
パーの手を超えるのではという大きさのカツがドッカリと乗っている。
少し寄ってみよう。
ナイフを使用して切り分け、一口。
美味い!甘口のカツソースが優しい味わいのカツに仕立てているものの、揚げたてのサクサク感も残っており、揚げたて特有の「むしろ軽い」状態となっているのでドンドンと食べ進んでいける。
上に乗っている、如何にも手作りのメンチカツはとにかく肉感が伝わってくる。
焼肉屋の厳選したお肉なのだろうか、半端な惣菜のメンチカツなぞ目じゃない肉肉しさを放ってくる。それでいて甘口ソースで食が進むのだ。
うむ、恐ろしく計算されたコンボだ。一気呵成に食べ終えてしまった!
このお店では少なめに分類されるBランチで大満足の物量・・・650円とは思えない
満足感を胸に店を後にした。また来よう。
ご馳走様でした!
ゾーナ・ベルピッツァ
「好きな食べ物は?」と聞かれて頭に思い浮かぶものはいくつかあるが、間違いなく自信を持って答えられるものの一つにピザがある。
ピザ。イタリアンに行けばかなりの確率で出あうアレ。
もっちもちの生地にフレッシュなトマト、ふわりと香るバジルの香りが食欲を刺激するピッツァ・マルゲリータ。
はい、想像しただけで美味しいのが確定です。しかし高い!本格的なピッツァが食べたいならば、1枚1,200円は出したい所だ。
いつものように前置きが長いが、今回訪れたのは「リーズナブルに本格ピッツァが楽しめるお店」だ。その名もゾーナ・ベルピッツァ。
広島一の都会(自称)、博多の天神と並ぶ賑わい(自称)の本通りから1本脇に入った所にお店はある。
縦に長いビルがまるごとお店となっており、座席に着いてからタッチパネルで注文を行うシステムだ。
友人と訪れたが、迷わずにマルゲリータを注文!シンプルな味をこの日は求めていたのである。友人はディアボラ(だったかな?)を注文。ワクワクしながら喋りつつ待つ。
ちなみに1Fにピザ窯があり、そちらで薪を使って焼いていると思われる。美味しくない訳がない・・・!
焼き上がるまでしばらく時間がかかったが、無事に持ってきてくれた。
美味しいピッツァを焼いていると思えば全然問題ない待ち時間だ。
まずはマルゲリータ。
王道オブ王道ともいう基本のピッツァだが、シンプルゆえに奥深いのだ。
さあ、一口。
完璧だ。
ナポリピッツァの基本である、真ん中薄く外側厚くを徹底しており、生地のもちもち感をしっかり感じられる。
トマトソースもしっかり煮込んでいるのだろう、風味が損なわれず鼻に抜ける爽やかさがある。モッツァレラチーズの伸びっぷりも素晴らしいの一言に尽きる。
美味い、美味すぎる。手が止められない。
もう1品、ディアボラ(仮)がこちら。
チョリソー、ベーコン、チーズとこんなん絶対美味いやんの組み合わせ。
こちらもモチモチかつピリ辛のチョリソーが良いアクセントになり、食欲をムクムクと刺激されながら食べていく。
ピザにはコーラがジャスティスだと個人的に思っているが、コーラの爽快感とも
ばっちり合う。
これ程美味しいピザが何と3ケタ、それも600円前後から食べられるのは驚異的を通り越して感謝しか出てこない。
ピザ食べたい!その気持ちにしっかりと応える素敵なお店だ。
ご馳走様でした!
四川麻婆豆腐 辣婆
最近暖かくなった事もあり、アウトドア熱が高まってきているのだが、本通り近辺で色々と物色した帰り道。
そういえばサンモールに入った事がないと思い、ブラブラとお店を見て回った時である。
なんと、麻婆丼を出すというお店があるではないか!その名も辣婆(ラーボー)。麻婆丼をメインに置いた珍しいお店だ。
ともあれ入ってみる。中はカウンター席のみ数席ありややこじんまりとしている。麻婆丼と麻辣丼が選べるようだが、ここは素直に麻婆丼をセレクト。
お店に漂う香りに期待値を高められる。果たしてどれ程の麻婆を出すのか、見せてもらおうか。
しばし待つと麻婆丼が提供された。なかなか早い。
真っ赤な器に盛り付けられた麻婆丼。強烈な風味はしないが純粋に食欲をそそる匂いと見た目をしている。
一口食べてみると…お、それ程辛くない。
ヒーヒー言う激辛好きには物足りないレベルではあるが、食べ進めるうちにじんわり汗がにじむタイプの辛さだ。物足りなければ卓上にある山椒をお好みで振れるのもありがたい。挽きたての山椒の良い香りがそそるそそる。
最後までペースが落ちる事なく完食!次は麻辣丼にしても良いかも知れない。どちらかといえば甜麺醤の風味が強い技巧派麻婆であった。
何よりもこの内容で580円なのだからかなりの努力を感じる。直球勝負で清々しい麻婆を出すお店だ。
ご馳走様でした!
餃子センター
サラリーマンと切り離すことのできないとある料理がある。それは餃子である。
上司に怒られヤケ酒を行う時。仲間と楽しく飲む時。自分へのご褒美を味わう時。
常にサラリーマンの傍らには餃子がある。え、ない?いやあるはずだ。
今回はそんな餃子を店名に冠したお店である。
広島の歓楽街こと流川(ながれかわ、るかわではない)の中心ストリートから脇道へと入って行った通りにそのお店はある。見た目はボロボロ、のれんもややくたびれているのだが、それだけに味で勝負している感があり素晴らしい。
かなりの人気店らしく、何度か足を運んでも満席で断られた経緯があり、今回やっと入店が叶ったのだ。
座席に着いてまずは焼き餃子を2人前注文。また、炒飯も有名だという事でそちらも注文した。会社の同期と近況を話しつつ期待に胸を膨らませる。
中華料理屋はそれなりに回ったつもりだったが、餃子専門店は想定していなかった。次からは捜索範囲を広げる必要がありそうだ。
そうこうしているとまずは焼き餃子が出された。
見事、というほかない。盛り付けに美しさを感じるとは…味の方はどうだろうか。
!
タレにネギを山盛りに入れ、ラー油を垂らして食べるのが通らしいが、それがとにかく合っているのだ。ネギのシャキシャキ感に餃子の中の肉汁が呼応し、香味野菜の風味がほのかに感じられる。伊達に店名に餃子とつけていないな。
お次は炒飯が到着。
あまりにも美味しそうすぎて一口食べているのは許してほしい。
味は…想像以上だった。突飛な味付けはしていないのだが、肉、卵、ネギのシンプルな具材からパラッパラの絶品炒飯となっていた。基本にして王道を往く、簡単そうでここまでの味にはなかなかならない。
広島炒飯ランキングのトップ3には間違いなく入る味だ。美味しすぎて会話も忘れ、しばし黙々と食べ進める。
これに気を良くして麻婆丼なるものも頼んでしまった。どこまでのポテンシャルを持っているのか、見せてもらおう。
見た目はそこそこ。それ程辣油や山椒が踊っているようではない。味を見てみよう。
これは…普通だ。
丸美屋の麻婆並みというか、辛味の中の旨味などはなく、ご家庭の麻婆の域を出ていない。少ししょんぼりとしてしまう。
しかし、餃子と炒飯は相当なレベルの高さを誇っているため、そちらを求めてまた来ることになるだろう。激戦区、流川で老舗として生き残っている、その理由を感じられた一日だった。
ご馳走様でした!
伝説のスタ丼屋
都会には当たり前にあるものでも地方都市では珍しい事がままある。
今回はその一つ、伝説のすた丼屋に行ったものだ。
広島県内では廿日市のゆめタウンにしか存在せず、広島市内住みにはやや遠くにあり、これまで伺えていなかったがちょうど良いタイミングがあり、突撃した次第である。
フードコートの中ではお隣に丸亀製麺、更に隣にいきなりステーキとの並びにガッツリ魂が刺激される。
お店の前から既に漂う強烈なニンニク臭に、しかし怯まず突っ込んでいった。
肉増しの並丼を注文し、しばし席に着いて待つ。フードコート内では子供達がはしゃいで走り回っている。
いつもサラリーマンのひしめく戦場のようなお昼を味わっているだけに場違い感が半端ではない。
しばし居心地の悪さを感じていると完成の呼び出しベルが鳴った。お店に駆けつけお目当のブツを受け取る。
噂に違わぬ風貌。ガッツリのオーラが溢れ出しておるわい。
まずはお肉を一口。
塩辛い!とにかくもしょっぱいのだ。これは毎日食べれば寿命を削るレベルだろう。だがそれが美味いのだ。
卵を投入して本格的に食べ進めていこう。
投入された卵のおかげでマイルドさは増したものの、強烈なニンニク&ネギの風味が白米と強烈なタッグで攻め込んでくる。
焼き肉とはまた違った白米とのコンボに手が止まらない。しかしまあ、食べてもなかなか減らないのだ。
味はパンチ力があるうえに、持久力も兼ね備えた恐ろしい食事だぜ、と慄く。
これが職場の近くにあったら危険すぎるという感想が浮かんできた。
しかしお腹が空いていた事もあり、しっかりと完食して大満足であった。
しばらくは食べたいと思えそうにないが、この手の食事は間が空くと猛烈に身体が欲するのでその時には再訪するだろう。
ご馳走様でした!
四川麻婆専家 辣辣(しせんまーぼーせんか らーらー)
中華、ことに麻婆豆腐が好きだという話を広島歴の長い人にするとよくお薦めされるお店がいくつかあるのだが、その中でも特に推されるのが今回伺った四川麻婆専家 辣辣、通称ラーラーである。
とにかく食べてみれば分かる、というありがたいお言葉を頂いたので突撃してきた。
場所は市役所からやや離れた大手町(だろうか?)、鷹野橋商店街から少し離れた場所にある。
交差点にばっちり面したポジションで見つけやすかった。いざ入店。
少し遅めの時間だったためか、既にほぼ満席だが、カウンターの人がちょうど出ようとしていた。
やや愛想のない奥さんから指示を受けつつ着席。今回の目的である麻婆豆腐セットを迷わず頼む。
カウンターだと大将の仕事ぶりが良く見えるのだが、中華特有の大火力を活かしつつ、細かく賽の目に切りそろえられた豆腐をしっかりと茹で上げ、鍋に投入していた。
既に美味しいと予感させる仕事ぶり…さすがやでえ。
しばし待っているとお待ちかねの品が提供された。
シンプル極まりない定食だが、辛さが香りからひしひしと伝わってくる。まずい、ヨダレが止まらん。。。
いざ実食。…っ!!
食べてみれば分かる、との言葉通りである。これは美味しい。麻と辣の辛さの配分が絶妙で、辛すぎないのに味の奥に深い旨みを感じる。
挽肉が主役の麻婆も多いのだが、これはどう考えても豆腐が主役だ。辛味を纏って恐るべき存在へと進化している。
更なる辛味を求める人は卓上にある山椒をミルで削ってふりかける事も出来る。
汗を額から吹き出しつつ一気に完食した。700円台でこのクオリティの麻婆豆腐が食べられる事にただ驚きである。
コスパという観点を含めれば、現時点での麻婆界で最上級に位置するお店であろう。もっと早く来れば良かった、とすら思える。
辛さで何かを吹き飛ばしたくなった時、必ずや再訪すると思えるお店であった。
ご馳走様でした!